二度ある事は三度ある
一番恐れていた最悪なパターンだ。
もう無理だ
私の精神状態が耐えれない。
あまりにも重なりすぎてしまった。
やはり吐き出してしまおう。
昨日ルリが死んだ
3歳半のハクちゃんの妹
うちは自家産でも、私が一緒に卵の頃から母鳥に付きっきりでオスの代わりにお世話してきた。
昔は巣箱を使用していたけど、オスメスを別室に分けてからは私が母鳥の世話をしていたからだ。
みんなどの子も大切に大切に付きっきりで手塩をかけて育てて来た。
私は付きっきりで見れるのもあったので、どの子もベタ慣れの子が多い我が家。
右側抱っこされてるのがルリ
ハク ルリ テト
大人になってからは黒い模様が薄くなった
うちは自家産の子達が圧倒的に多い。
ただ、可愛いだけじゃ飼えない。
それなりの飼育費用も数が多ければかなりの額になるし、そして命の責任の覚悟もいる。
病気や怪我など、自分で処置出来ない事があってなにかある場合はすぐに飛んで行ってた。
家族が増えれば、それだけ気をつけなければならないのはいつだって自覚している。
夜中の見廻りだって欠かしていない。
状態によっては付きっきりで側にいつも付いている。
それでも、運悪く見落とす事だってある。
それが今年亡くしたセルだった。
この1年間で卵詰りを起こしたのが
ティコとセルだった。
ティコの場合はヘルニアがあったので、位置が悪くて悪戦苦闘
どうしても私がティコの卵を出す事は出来なかったので、急いで病院へ走った。
ティコは瀕死状態だったが、間一髪間に合っていつもお世話になってる先生に助けて貰えた。
正直、あの状態で持ち直すとは思わなかったのでティコの生命力には驚いた。
先生も、位置が悪いから最悪な場合は手術になるって言われたけど、場所が悪いので先生が頑張ってくれて何とか掻き出してくれて、間一髪間に合って助けて貰えた。
去年のクリスマスの入院からもうすぐ1年
ヘルニアの位置が変わって来ると糞が出なくなって来るんで、その処置は自分で出来るので今も定期的に出している。
(調子がいいと2ヶ月近くは自力で出せるみたいだ。)
ティコの場合は運が良かった。
セルの場合は完全に私の落ち度だ。
ちぃちゃんを亡くして間もなっかたので脱け殻になっていたんで、見落としがあった。
セルの卵は軟卵が過去に続いていた事もあったし、その時も何とか上手く取り出せていたので完全に油断していた私。
慣れほど恐ろしいものはないと痛感した。
そのせいでミスを犯してしまったからだ。
その時のセルは出血が酷くて、卵管が出ていて時間が経っていたので粘膜が張り付いて卵が取り出せなかった。
あまりの出血の多さに
まず冷静じゃなくなって焦りが先行した。
そして、出血が酷いので病院へ行く選択をした。
今、考えたらどう考えても間に合わない。
卵詰りは時間が勝負になってくる。
この時に落ち着いて自分で処置していたら
もう、卵は見えていたんで冷静に粘膜を柔らかくしてその場でセルの止血と卵と粘膜の処置をしていたら
セルは助かったかも知れない。
今の私なら、同じ状況に陥った場合
どうすればいいのかセルが教えてくれたので今ならかわかるし、迷わず出来る。
これがしたくない経験の賜物だ。
次に繋がる。
どうすればいいのか判断の材料になる。
そして、予想だにしなかったルリ。
ルリは卵を産むことは殆どなかった。
今までで2個ぐらい。
普通の産卵でトラブルもなかった。
でも、巣引きさせる予定もなかったので
発情させないように気をつけなければならなかった。
特にメスは発情対象が飼い主になると一番困るからだ。
ルリも私にとてもなついていた。
放鳥中は必ず側に来てくれていた。
ルリが膨らんで具合いが悪そうになったのが夜中だった。
お腹を確認すると、まだ卵は降りて来ていなかったが卵らしき物が。
かなり具合いが悪そうだったので急いで保温して付きっきりで看ていた。
卵の位置を何度も確認しながら
おかしい。
これだけ膨らんでいるから絶対に卵はあるはずだ。
早朝
卵があるのを確認するとどうも位置がわかりにくい。
もしかして、ティコと同じで位置が出せないか、もしくは癒着して出せないのか?
判断に迷った。
去年のティコの入院した時の事があったから
私は自分で処置するのは辞めて病院へ走る選択をした。
いつもの鳥病院に電話で予約してからなんて待っていられない。
もう一件の病院なら予約なくても飛び込んで行けるし、うちからも近い。
そして、先日のらんちゃんの事もあったので
近い方を選択した。
急がないと時間がない!
保温の湯タンポも入れてあるので、ルリはおとなしくじっとしていた。
そして表情見たら、しっかりとまだ目の輝きはあった。
これなら大丈夫かも知れない。
きっと間に合ってくれる!
ルリの顔見てそう信じて疑わなかった。
病院へ到着して
去年も来たけど、変わっていたのは先生の指名が出来なくなっていた。
元々は昔から通っていた病院でもあったが
当時は院長先生だけだったのに、かなり大きな病院になった。
先生もいつの間にか、指名が出来なくなっていたので誰が担当になるかわからない。
ルリを預けて、すぐに処置してくれると思っていた。
だけど、卵が確認出来ないのと
身体が冷えてるのでまず保温してレントゲン撮ってと、言われたので
えっ?
と思った。
卵は確かにあったはず
もしかして、私が間違えてたのか?
場所を特定しないと出せないのか?
うちのいつも行ってる専門医の鳥の先生
去年、瀕死のティコから、取りにくい場所ではあったけど、すぐに卵を取り出してくれたのに。
やはり、専門医との違いがあるのは仕方ないのか?
そんな事、考えて待っていたら
ルリが急変したからすぐに処置室に呼ばれた。
ルリは甦生処置されていた。
えっ・・・なんで?
着いた時はまだこんな重篤じゃなかった。
何でなの?
何でこんな事になってるの!?
ルリは命を落とした。
私のせいだ・・・・。
担当してくれた若い先生は本当に一生懸命にして下さってたのはわかる。
丁重で感じも良くてとてもいい先生だった。
でも、どうしても自分で腑に落ちなくて
ルリの遺体を帰って来てからよく確認してみた。
お腹を触ったらやっぱりある。
ルリの身体中を確認した。
どこにあるんだ?
そんなにわかりにくい場所なのか?
絶対に卵はあったはず!
わかりにくい所にあるのか?
骨盤のちょっと後ろの下の方にハッキリと手で卵の感覚を捉えた。
あった・・・・・。
やっぱりあったんだ。
ルリが死んだ後にも、私はいつもの自分のやり方で容易に卵を取り出せた。
確かに、場所的に手探りじゃわかりにくい位置だったのか?
私も病院に行く前にハッキリと捉えてなかったし、ティコの事があったから取り出せない場所にあるのか?と思って自分で処置するのはルリには安全を考えて止めた。
何でもっと確認して探さなかったんだと自分に怒りが湧いて来たのと同時に
何で私にもわかったのに、先生は卵の場所が特定出来なかったんだ?
どうしても腑に落ちなくて、後で電話で話しをさせて貰った。
担当の先生は、卵があったのは確認出来たそうだ。
確か、最初に卵の場所が確認出来なくてレントゲン撮るって言ってたような・・・。
私の聞き間違えだったのか?
ただ、身体が冷えてたのでまず保温室に入れてレントゲン撮って、卵が癒着してたら危険なんで、ショック死も怖いし位置を特定してからと思っていたそうだ。
私は、卵を確認出来たのなら最優先で危険を覚悟で直ぐに出して欲しかった。
卵詰りは時間がないからだ
だからこっちの近い病院に来たのに。
これでは意味がない!
そこに違いがあった。
ルリが直ぐに卵を出して貰っていたら
生きていた可能性があるからだ。
帰って来てからルリの遺体から卵を取り出せた時に愕然とした。
ちゃんとした綺麗な卵だった。
ちゃんと取り出せる位置にあったからだ!
悪いのは私だ・・・・・。
何でもっと確認して探さなかったんだと自分に怒りが湧いて自分が許せなかった。
確かに、今回わかりにくい位置でもあったかも知れない。
私も今回は完全に卵の場所は捉えてなかったし。
でも私は素人だし、先生は獣医だからわかると思ってた。
担当して下さった若い先生はきっとこれからいい先生になるんだと思う。
今回のルリの事で経験になってくれればと思うし、私はこの担当してくれた先生が本当に一生懸命だったのが理解出来たのでこの件はこの先生に対しての怒りはない。
しょうがないと思う。
誰だっていきなり名医になんてなれない。
だけど、真摯に対応してくれて向き合ってくれたんで きっとルリの事があったので、次の命に繋がると信じています。
一番の責任は私だから・・・。
この1年でメスのトラブルが多いので
色んな事を思い出しながら考えていた。
今までの私の飼い鳥人生
こんな卵詰りとか殆どなくて、卵詰りで亡くした子なんていなかったのに。
この1年で卵詰りトラブル三羽
卵詰りで亡くしたセルとルリ。
ティコは間一髪助かったけど・・・。
だけど・・・・。
ふと、思い当たる原因が浮かんで来た。
これはあくまでも我が家の場合なんで全てがそうじゃないしあてはまらない。
そういう事って 割りとあると思うんですよね。
うちだけあるある。
みたいな感じで。
なので、ちょっと色んな事を変えて行こうと思います。
そして
私には更なる覚悟が必要なんだと覚悟を決めた。
今回の事でショック死を恐れていたら
どーにもならんっ!!
て事がよくわかったからだ。
獣医でさえショック死恐れて治療できないなら
自分でやろう。
それなら私が自分で命の責任を果たさないと行けない。
私がショック死恐れてたら
もしかして助かる命も助からんって事が今回改めて身に染みたからだ・・・。
だけど余計な事して自分でトドメを指すかも知れない。
でも助かる可能性があるならやらなきゃ間に合わんって改めて痛感した。
本当にもっと鳥の専門医が増えて欲しい。
ルリ元気だったのにごめんね。
姪のイクちゃんと
ありがとうルリ
本当にごめんねごめんね。